ろうけつ染めで鯉のぼり制作

レポート

アトリエ岳 2024年5月号

アトリエのベランダに飾る鯉のぼりを、アトリエ生有志で制作しました。

伝統的な染め技法の「ろうけつ染め」に挑戦しています。

今回行った制作手順を紹介しますので、ぜひ皆さんも制作してみてください。

①デザイン

鯉のぼりのデザイン画

まず初めに、デザイン画を描きます。

アトリエ生が着色しやすいように、エラ、髭、胸びれ、鱗、尾びれが分かりやすいようにデザインしました。

次にデザイン画をもとに、実寸サイズの白い紙に下書きを描きました。

今回の鯉のぼりはアトリエで制作しやすいサイズを考慮し、1.2メートル程にしています。

②布へ下書き

デザイン画をもとに実寸サイズの紙にデザインを描き直し、布にトレースする。

布に模様を描き写します。

布は絵具での描きやすさと風になびきやすいように薄めの綿布を使用しました。

白い紙に描いた下書きをトレースし、布に鉛筆で下書きを描きます。

③ロウによるコーティング

布の白く残したい部分に、溶かしたロウを筆で塗り、目止め(色が付かないようにコーティングする事)します。

ろうけつ染めで使用するロウは、ロウにパラフィンを同じ分量混ぜて溶かして使います。

今回使ったロウは、一般的なロウソクです。

一方のパラフィンとはキャンドルやクレヨンの材料としてよく使われる物質です。

ロウは融点(液状になる温度)が低く50℃程で溶けるので、湯煎で溶かすことが出来ます。

しかしロウは凝固点(液体が固体になる温度)が高く30℃程で固体になるので急いで作業をする必要があります。

そのため、写真を撮ることが出来ませんでした。

④絵具で着色

アトリエ生が布に着色しました。
着色が終わり、乾燥させます。

目止めした布に絵具で色を塗ります。アトリエ生が魅力的な色で塗りました。

今回は耐水性(乾いた後は水で溶けなくなる性質)の絵具を使いたかったのでアクリルガッシュ絵具を使用しました。

⑤脱蝋(ロウを取り除く作業)

①鯉のぼりを新聞紙で挟みアイロンの熱で脱蝋します。
②アイロンでは完全に脱蝋できなかったため、お湯で煮ました。

絵具が乾いた布に熱を加え、ロウを取り除きます(脱蝋)。

鯉のぼりの布を新聞紙ではさみ、アイロンで温めてロウを溶かします。

溶かしたロウを新聞紙に吸わせる事で取り除きました。

その後、鍋で煮てロウを完全に取り除きます。

⑥乾燥→成形

①天日干しを行い完全に乾燥させます。
②目を入れて図柄が完成しました。
③最後にミシンで成形し完成です。

脱蝋した布を水洗いし、天日干しします。

乾いた布に、鯉のぼりの目を描き入れます。

ミシンで縫って成形します。

色鮮やかな鯉のぼりが出来ました。

天気が良い日にはアトリエのベランダに鯉のぼりを泳がせました。

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